TS3 三国志 #7 司馬昭と陳泰の結婚式・後編

前編の続きです。

陳泰を呼びに行くと、鋭い視線を投げかける賈充に遭遇。「裏切りを非難する」というコマンドを実行しようとしている模様。Sim世界では公認ハーレムは不可なので、「恋愛対象」になってしまっていた賈充がこの事態に怒るのは当然なのである。が、なぜか行動がキャンセルされて非難されず、事なきを得た。

と思いきや、さらにトラブルが発生。透明ウェディングアーチの「結婚する」コマンドを実行しようとしても、開始されないばかりか、なぜかこれもエラーでキャンセルされてしまうという事態に。壇上の渋滞のせいだろうか? と思い、建築モードで強引に交通整理、二人のみを壇上に配置し、ゲストは客席に戻す。さらに何度かキャンセル→リトライを繰り返すうちに、またしても時間切れになったのか「結婚しそこねる」……! そんな……。

しかし。リセットする前にものは試しと、そのまま再び「結婚する」を実行し続けたところ、何度目かにして! ついに! 「ウェディングアーチの下で待つ」みたいな新たなコマンドが出ました!

壇上に並んで見つめ合う二人。度重なる苦難の末、ここまで……! (違う意味で)感動の瞬間……!

が。やはり取り囲む人々がなんとなく少なくて寂しい。このほかに、席についている人たちもいるものの、兄上の司馬師、義妹の諸葛妃、王濬、鍾毓、鍾会母などが欠席となってしまった。鍾家はともかくとしても、兄上には来ていただきたかったので、焦らず待つべきだったか。

クールに着席で見ている高陸公主と司馬攸。と見せかけて、

司馬攸(うっ、空腹だ……強引に連れ出されたゆえ、朝から何も食べておらぬ)

気の毒だが、もう少し待ってもらうしかない。そもそも朝食を抜くのがいけないんだよ!

その奥に座っているのは、張華と、どことなく目を逸らしている賈充。せっかくなので、修羅場も見てみたかった気はするが……。

別の席では鍾会と荀勖が神妙な顔で見ている。この二人(史実の続柄は諸説あるようだが、ゲーム上では叔父と甥)、いつ見ても喧嘩しているわりには意外と仲が良いらしい。なお鍾会も司馬昭の愛人なのだが、平然と出席してくれるのはさすがのSimクオリティ。

ウェディングマーチの演奏の中……突然、鳴り響く誰かの携帯着信音。

羊祜(げっ……!)

羊祜(陸敬風殿か、これはなんとも間の悪い)

幸いにして回りは誰も気づかず、傍らにいた姉にチラ見されただけに留まり、羊祜はそのまま着信を切ったらしかった。

指輪を交換し、誓いを交わす二人。

感動したのか、ショックを受けたのか、泣き出す鍾会。その横で、とんでもない顔をしている荀勖、美貌が台無し!

結婚に成功すると、引っ越すダイアログが出た。敢えての別居を選ぶこともできたのかもしれないが、なんとなく同居。世帯名が雑。陳泰は叔父の荀顗と二人暮らしをしていたのだが、なにげに陳泰が自動的に全財産を持ち出したため、荀顗の資金がゼロに!? この画面では変更できないようなので、とりあえずこのまま。

なんと、自動的に陳泰の姓が「司馬」になってしまった。役所で改姓はできるものの、Sim社会は家族同姓が基本だったようだ。なお後にググってみたところ、「司馬」側になったのは偶然というわけではなく、プロポーズした方の姓に統合されるらしい。それにしても、とんでもない違和感……。なお司馬炎たちから見た陳泰(司馬泰?)の続柄は「継父」となり、実父とは区別されていた。

名前のことはさておき、準備しておいたケーキを取り出し、セッティング。いい笑顔!

謎のハイテンションでお手製の紙吹雪を撒いてくれる荀顗。

ざくざくケーキカットする司馬昭。一人で!

陳泰「……。」

苺ケーキ……?

あまりの空腹に耐えかねたのか、席を立ってやってきた司馬攸、真っ先に皿を手に。

ゲストが次々とケーキの皿をとる中、なぜかマイペースに琴(っぽいピアノ)を弾きはじめる陳泰。なお技術は推して知るべし。

陳泰の壮絶にへっぽこな演奏を聴きながら、皆でわいわいケーキをいただきます。……と、思いきや。

……足りなかった。あぶれる鍾会と荀勖。招待人数制限を解除した弊害がこんなところに。

鍾会「なんと、もう無いとは。とんだ嫌がらせではないか」
荀勖「叔父上が出遅れるからでしょう。泣いた顔でも洗っておられましたかな?」

いちいち表情が嫌味な荀勖だが、つるんで巻き込まれているあたり親切である。

ケーキはなくても料理があるし、と思っていたが、なぜか誰も食事をとらない。おかしいな、と思っていたが、どうやらこのビュフッェテーブル、設置しただけではだめで、予め料理を出しておかなければならなかった模様。宴も終盤にさしかかったころにやっと気づいたが、遅すぎた……。写真は料理を出した後のもの。

同じくダンスフロアなども設置したのに、誰も踊らないなと思っていたら、音楽をかけるのを忘れていたため踊れないという状況だった。イベントに失敗はつきもの……。

そして結構あっさり終わってしまうのがSims界のパーティー。遅すぎた料理にはあまり手を付けることなく、ゲストは帰宅しはじめる。主役二人は数々のトラブルもどこ吹く風で、平然といちゃついていたが……。結局、愛人に非難されることもないまま、平和にお開きとなった。

名残惜しいので、会場を去る前に「ロマンチックな写真を一緒に撮る」を実行。スマホを取り出し、自分撮り。

司馬昭「どうだ、巧く撮れたであろう」
陳泰「えっ……いや……よろしいかと」

……ピンボケ写真、査定価格0円。これは写真スキルが上がればもう少しマシになるのだろうか……。

そんなわけで、新居、というか司馬昭の屋敷に帰宅した頃にはすでに夜になっていた。

一応新婚っぽく整えておいた寝室で、操作するまでもなく勝手に初夜モードに入る二人。ところでSims的にフリーウィル時の掛け算の左右はどうやって判定されているのだろうか。いつ見ても、そこはかとなく雰囲気が正しいんだけど。

そして勝手に同衾する二人。なおSims界では「ウフフなことをする」と表現される……。飛び交うハート。お幸せに!

……と言いたいところだが、正直、ゲーム進行上このまま配偶者となるのは困るので、このプレイはリセットします。

陳泰「……」

陳泰「昨晩は、ずいぶん奇妙な夢を見ました……」
荀顗「良い夢だったようだね?」

おしまい。