#015ヴィーチャの犬とバンド結成・2

前回参照で、ノリでバンドを組んでみたヴィーチャとアリョーシャだが、メロディ楽器担当者がいない。マスコンの統計を見てみたが、なぜか町にいる楽器経験者はベーシストとドラマーばかり。元はといえばこの二人も放置している間に勝手に習得していたし、流行なのだろうか。ギタリストもキョウコなど何人かはいたが、この町でも原作でも接点のない人ばかり。そこで……

フランツ(ピアノを習えと天の声が聞こえるような気がする……だが果たしてうちにピアノを置くスペースがあるだろうか)

ひとり暮らしで家が超狭いから、ポータブルピアノしか置けなかった。貴族なのに! まあその、下宿なんです!!

バージル(なぜか今日はギターを買わなければならないような気がする……近ごろ全然儲かってないのに)

ユーザーメイド品のかわいいギターを買ってみた。が、購入→設置はできるのだが、弾きはじめると透明化してエアギター状態に! 拡張パックが足りないのだろうか。

さすがにエアギタリストも困るので、デフォルトのギターをラメラメにしてみた。

一方ヴィーチャの幽霊屋敷では、堂々と家の中でおしっこするオメガの姿が。それもダイニングで! 一緒にお食事中に!!

ヴィーチャ(高齢で余命僅かかと思うと、あまり叱るのも気が進まない……が……これは流石に許し難い)

とりあえずキレながらオメガを躾けた後、お掃除。嫌気が差したので、メイドを雇うことにした。発明の仕事はすっかりサボっているが、基本的にみんなチートで金持ちというプレイスタイルだから金銭で解決だ。なおペットが年を取るかどうかは未だ調べていないのだが、シムが年齢欄に「なし」とされるのに対しペットは日数が表示されている。

雪の降る中、オメガを連れてさらに昨日とは別の公園に散歩に行くと、フランツに出会った。まだ知り合っていないので、とりあえず自己紹介から。フランツは医者志望で近所の聖ベアトリクス病院に勤めているらしかった。

余談:Sims 1でも作った聖ベアトリクス病院は、原作でジャスティンたちの住む町にある病院の名前。この町の病院は「サンセット・バレー」からのコピペで建てたので、「聖ひ臓記念病院」というシュールな名前だった。オーナーでないと変更できないようだったので、お金の有り余っているグレアムが買い取り、聖ベアトリクス病院として生まれ変わることに。

そこにグレアムがやってきた。なぜかこの人、どこにでもよく出没する。きっと暇だからだろう。薬の話で盛りあがる三人。

ヴィーチャ「幼いころ薬というのは疎ましい存在だったが、それなりに愛せるようにはなったよ」
フランツ「そう、僕は職業柄薬には詳しいから、気になることがあれば質問してくれても構わない」
グレアム「ああ薬というのは偉大な発明だ、それは生と死、現と夢との交接点だと私は思うね!」
リン(なんだか、話が噛み合っていないようだけど。気のせいかしら)※雪だるまを作りながら

フランツとは知り合ったばかりで仲が良くないせいか、楽器をやっていることを知らないせいか、バンドに誘うコマンドは出なかった。

ところで、背後のベンチの前で、またマノンが雪に埋まっちゃっているんだけど! 母親は気付かずに雪だるまを作り続けている! 助けたくても親しくない家の幼児には触れないので、仕方なく放置。

この前後、しばらく通常のゲームプレイを中断し、別ワールドで写真撮影会にはまっていた。が、久しぶりにゲームに戻ると、地元バーでグレアムとデートしている途中だった。……記憶がないのだが。

しかもグレアムはなぜか、水着。

ヴィーチャ(流石は、噂に聞く変人だね)※お前に言われたくない

空腹だったので、アルコールよりごはん。コマンド指示で、一応グレアムの分も注文してあげた。しかし! 同行者を放置して、しかもわざわざコートを着込んでまでテラス席で食べ始めるヴィーチャ。変人度では負けていないような気がする。

食べ終えて二階に行くと、アリョーシャがいた。

ヴィーチャ(なんだ……またアリョーシャがいる)
アリョーシャ(なんだ……またヴィーチャが来た)

どうも、特定の人にばかりよく会う気がする。いずれにせよもう少し準NPCのオリジナルシムを増やして町に活気を出したいな。(家のないNPCはMODで毎晩自動排除しているので、現状でも町の人のほとんどは自作キャラだが)

と、ここで、アレクセイをそそのかして第三者に冗談を言わせる、という謎の願望が出現。よくわからないが、とりあえずやってみよう。

ヴィーチャ「突然だが、アリョーシャ。グレアムに冗談を言ってみないか? あそこに居る半裸の男だ」

アレクセイ(ふーんこいつか、いつか店に冷やかしに来たような……。この大雪なのになんで水着なんだ? しかし冗談とか言われても)

アレクセイ「り……竜がいりゅうー」

グレアム「ワハハハハ、合格! 賞品は豪華・野草の鉢植え!」

アレクセイ(つうか、なんで俺がこんなことさせられてるんだ?)
グレアム(おや、ジョークで褒めてやったのに、なぜ私がキレられねばならないんだ?)

むだに険悪になる二人と、素知らぬ顔でゲームを続ける元凶のヴィーチャ。そしてグレアムは「この中に仲の悪いシムがいる」という理由で勝手にデートを中断して帰っていった。そもそもデートに応じた覚えがないので別にいいけど……。

それはともかく、バンドメンバーを探す使命がちっとも捗らない。

翌日は、朝からフランツの家に押しかけてみた。マシンスペックの都合で表示を簡略化しているため、町の風景は大雑把でちょっと寂しいものの、小さな家に雪が積もって素敵なことになっている。が。

フランツ「やあお早う。悪いけど、これから出勤なんだ」

サッと制服(?)に着替えてフランツは行ってしまった。確かに、平日の朝だもんねー勤め人は忙しいよね……。が、見るとヴィーチャはフランツを見送るでもなく、あさっての方向に熱い視線を送っている。

ヴィーチャ(鹿だ……野生の鹿がいる!)

案外動物好きなのだろうか? 嬉々として追いかけたが、結局、見失ってしまった。

仕方ないので代わりにバージルを呼び出して、お祭り広場へ。バージルは自由業なのでいつ呼び出しても高確率で来てくれる。その上、気難しいアリョーシャやシャイなフランツとは違い、機嫌よく話を聞いてくれるので、なんとなくお兄様気分になってくるヴィーチャ。しかし目的はデートではなくバンドの勧誘である。

が、やはりバンドに誘うコマンドが出ない。実はアリョーシャとよりバージルとの方が仲が良いし、一緒にセッションしたこともあるはずなのだが……条件がよくわからない。

雪だるまを作り始める……。

ヴィーチャ「邪悪な雪だるまを作るにはコツがあるんだ」

「邪悪な雪だるま」完成。以前アリョーシャと遊んでいたときに作り方を発見し、気に入っているのか、こればかり作っている。

冬祭りは売店とスケートリンクくらいしか遊ぶところがない。スケートをしたいという願望が出ていたが、あまりスポーツスキルは上げたくないので、公園へ移動。

さすがに寒くなってきたのかコートを着てブランコに乗るバージル。ふと見ると、雪の上でなにやらうごめく影が……

バージル「うわっ! 蛇が出たー!」

すかさず興味津々でつかまえるヴィーチャ。

ヴィーチャ「無害な蛇だよ。愛らしい顔をしている」
バージル「言われてみれば、案外かわいい気もするけど……(物好きにペットとして売れねえかな)」

蛇は持ち歩けるようだったが、しばらく遊んだ後、放してあげた。

結局、勧誘できないので、諦めて家に帰ると、なにやらオメガが異臭を放っている。どうやら結構頻繁にお風呂に入れなければならないようだ。

シャワー派でバスタブがなかったので、急遽購入して、オメガを洗うヴィーチャ。和む光景である。

ヴィーチャ「よし、乾かそう!」(ドライヤーを取り出し)

あの、せめてもうちょっと洗い流したほうがいいのでは!? 欧米人はさすがだな!(Simsはアメリカ製のゲームである。ヴィーチャはロシア人だが)

ところで、ヴィーチャの住む廃屋はとにかく昼も夜も薄暗くてゲーム的には不便していたが、初期から入れていた夜の色をリアルにするライティングMODを外してデフォルトの光に戻してみたら、かなり明るくなった。なんと、本来はこんなにもSims 3の夜は明るかったのか……! 見易いのはいいんだけど、この青紫っぽい夜の色合いがいまいち好みじゃないのだ。どうしたものか悩む。