#018ゴーストハンター唯・1

「ゴーストハンター」の職に就く人を作ろうと以前作成したものの、適当な家に放り込んでNPC状態で放置していた喜道総の双子ちゃん。ふと見ると、まさかの会社員になっていた……。一応、唯の方は生涯の願望をゴーストハンター系にしてあるのだが、特殊な職業は非アクティブだと自発的には就いてくれないのかもしれない。というわけで、暫しの「ゴーストハンター」プレイ。

原作の喜道兄弟は、地方都市の町の中央に位置する古い大きな洋館に住んでいる。適当な家では雰囲気が出ないので、ある程度それらしい家をもらってきて建てます。とはいえ例によって、狭い土地の範囲&軽さ重視。ただし、ほとんどの人は20×20以下の土地に住んでいるが、今回は30×30まで許容する。

風見鶏がかわいいヨーロッパ古典風の家をもらってきて設置。外装は、家の本体はそのままで駐車場を取っ払って庭を拡大、元のフェンスと門が少しポップだったのでクラシックなのに変えて、樹を植え替えて完了。立地が町の中央どころか端っこの海辺なのは、都心に土地がなくてやむを得ず。そろそろ再びワールド引越時かもしれない。

木を植え替えたのは「樅の木で結界が張られている」という設定を再現するため。後から思えば六芒星だった気がするが、間違えて五芒星に……。狭いからもうこれでいいかな。

常に足の踏み場もないほど散らかっていて、パソコンの上には大量の本が積み上がっている……という唯の部屋を再現。原作の舞台が90年代なので、パソコンは敢えてブラウン管式に。ベッドの横の点滴とか、この写真には写っていないが壁に貼られた魔術の図などもポイント。さすがに実際に足の踏み場もないほど散らかすとシムが動けないのでその点は控えめだが、かなりそれっぽくできた!

……とかなんとか例によって内装に凝りはじめてちっともプレイが進まない。今回はこの部屋だけにしよう。

原作では既に亡くなっていたおばあちゃんと三人で暮らします。なぜかこの散らかった部屋に着て和やかに会話する二人。対照的に無視して真っ昼間から寝る唯……特に指示したわけでもないのに、それっぽい。

総はレストランの求人に応募。今日はまだ勤務がないので、町のジムに出かけて運動。

帰りに公園に立ち寄ると、公園……というより公園の前で、仕事着姿でピアノを弾いているフランツの姿が。なぜ皆、おかしな場所で&仕事着で演奏したがるのか。すぐ横が車道なので、みんな公園との狭い隙間に立って聴き入っている。しかし、下手だった。下手でもいいからヴィーチャのバンドに入ってよ!

一方、ネットで無事にゴーストハンターの仕事を見つけた唯。論理学の知識が必要とのことで、本で勉強。椅子がないけど読めるかな……? と思ったらベッドに転がって読んでいた。それらしい!

おばあちゃんの姿がないようだが……と思ったら、なんとこの家、ガレージの下にかなり広い地下の音楽室が付属していて、そこでドラムを叩いていた!

……微妙なのでこの後、楽器は撤去。横の部屋のトレーニングマシンも、唯やおばあちゃんが使うと嫌なので撤去した。

ドラムが撤去されたのでおばあちゃんは近所の児童公園へ。ミシェルが制服のまま子連れでやって来ていた。なぜかみんなプライベート時にも仕事着で活動するよね……。

イングリッド「どうも、こんにちは。近所に越してきた喜道です。かわいい娘さんね!」
ミシェル「俺は警察官のミシェルだ」

……そう、ミシェルは特に似合う職業がなくて、警察勤務のままにしていたのだった。気付いたら警部補かなんかに昇進していた。

しばらく後に見てみると、なんとおばあちゃん、ミシェルとキャッチボールに興じていた。総の部屋にあったボールを持ち出していたらしい。お約束のように地面に放置されるマノン。

空腹になったマノンが泣き出す。

ミシェル(うるせえ……)
イングリッド(ものすごい泣き声だわ)

赤ん坊の泣き声によりムードが下がる二人。ちょっと! お父さん!!

可哀想なのでおばあちゃんがキャッチボールを中断すると、ミシェルはマノンにミルクをあげていた。地面に放置したままではあるが。マノン……強く育ってくれ。

その頃、既に帰宅していた総は、例の地下室の大きなテレビで料理番組を観ていた。

総「よしっ、夕食を作るぞ!」

おばあちゃんがまだ帰ってこないので、唯とキッチンの簡易テーブルで食事。二人しか座れないし、せっかく大きなダイニングルームがあるのに使わないのはもったいないな、と思い、このテーブルは後で撤去した。

唯「ゴーストハンターの仕事見つけたんだ」

ゴーストハンターの勤務は明日の夜から。時間内の勤務の他に、論理学のスキル向上と、「超常現象を調査する」などの責務もある。調査するとは何をすればいいのか……いまいちよくわからないので、墓地に出向いてみた。

「霊を鎮める」というコマンドがあったのでやってみたが、特に仕事に役立つわけでもなさそうだった。

唯は「アウトドア嫌い」なシムなので、墓地だろうと都会の道路だろうと、とにかく家から一歩外に出た途端に機嫌が悪くなる。本当にアウトドア嫌いというよりは、極力ひきこもらせたいので付けた特質なのだが。

というわけで、即効で家に帰ってパソコンの前に。「オンラインデート」なるものがあったので、興味本位でアクセスする。

登録者の一覧を見ると、女性はこんな人たちが。なんと、ヨハネスの母のアンナまで登録しているが、その他は何やら罠っぽい人が多いのは気のせいか。

唯(真ん中……双子?)

唯(双子は勘弁だし、おばさんは年齢が合わねえし、残りの中だとこの子がかわいいな)

いい加減な動機でアリスを選び、メッセージを送っておいた。

唯としては興味がないが、一応男性のページも見てみたら、サヤカちゃんなどが登録していた。

体型「ふくよか」……

双子の弟がネットで出会い系(仮)に興じているとはつゆ知らず、テレビにあわせて健全に身体を鍛える総。

この後、地下室のハイビジョンテレビをリビングに移動して、この小さいテレビは売り払った。みんなすぐテレビを見たりゲームをしたがるのだが、地下室だと遠くて移動パフォーマンスが悪いので。この写真ではテーブルの上にゲーム機が置かれているもののテレビが遠くて使えない状態。

とりあえず地下室は完全に空室にする計画。同じく移動してきたチェスセットの置き場がなくて、やむを得ずダイニングに設置。

翌日、総が遅めの朝食を作り、家族三人で食事。総はレストラン勤務で仕事が夕方からなので、夜型の唯と生活の相性は悪くない模様。専業主婦のおばあちゃんもつられて夜型になっている。

散らかし放題の唯のベッドをきれいにするおばあちゃん。「きれい好き」が二人もいる家庭は頼もしい。

この頃、町では春のお祭りが開催されていた。が、MODで町のNPC住人が増えないよう制限しているため、「キスブース」の店員が男女各一名ずつ足りないらしい。なんだろうキスブースって。

女性は適当に通常の職業に就いていたNPCを退職させて任命。男性は無職のステファンを借り出してきた。

ステファン「いらっしゃーい、熱いキスはいかがですか!」

……なんかよくわからないが、似合っている。しかし、喜道兄弟とおばあちゃんでは、この見るからに怪しい店を試すのも躊躇われる。

春祭りに立ち寄る総。怪しいゲーム機みたいなのを発見し、試しにやってみると……

どうも、恋占いマシンかなにかだったらしい。

総(恋愛捜査官? そ、そんなことってどんなこと!? ぼ……僕にはまだ早かったようだ)

どうも春祭りは性に合わないので、早々に退散し、今日も健康的にジムへ……。

夕方になり、唯はゴーストハンターとしての初勤務の時間に。

時間が来ると、マップに霊に侵されている家が表示される。最初の場所は、海辺の小さなマンション。ちなみに、シエルが住んでいる。

唯(ん? 霊ってこれ?? 水槽みたいだけど……)

……ただの飾りだった。と、背後に本物の霊が!

謎の機械で霊を吸引! 三匹ほどつかまえて、高層マンションの上まで行くことなく、任務完了。

次の勤務地は郊外の廃屋……と見えて実はヴィーチャが住んでいるあの家。プレイヤー的には馴染みのおうちに、普段とは全く違う用で訪れるのは楽しいな。

唯(うわ……こいつは出るよな)

ただでさえ幽霊屋敷感漂うあの家が、本当の幽霊屋敷になっていた! ヴィーチャは不在だったので、勝手に侵入して除霊完了。才能があるのか、かなりサクサク進む。

お次はヨハネス親子の仮住まい。この町にちゃんと住んでいるのは全て自作シムなので、誰かの家には行き当たる。

まずは外にいた霊を除霊していると、ヨハネスがスポーツウェア姿で出てきた。

ヨハネス「何、その無骨で下品な機械? 僕は除霊ってもっと神秘的なものだと思っていた」

喧嘩好きな唯には「家族を批判する」という、対マザコン的にいい感じのコマンドがあったので、発動。

唯「なんだよ、仕事の邪魔すんなよ。上品ぶりやがって、お前のおふくろがコッソリ出会い系サイトに登録してんの知ってるか?」

ヨハネス「まさか! アンナがそんなことするわけないじゃないか!」

ブチキレるヨハネス。喧嘩ついでに「敵だと宣言する」という好戦的なコマンドを実行し、めでたく(?)ヨハネスがはじめての「敵」になった。と、思ったら……

ヨハネス「へえ、こんなに露骨に性格の悪い人って、君が初めて。興味深いよ」
唯「そっちこそ唐突に喧嘩売ってきやがって、なかなかいい性格してんじゃねえか」

……共通する特質『卑劣』によって、微妙に好感度が上がる二人……。といっても合計では著しいマイナスだが。

※「卑劣」というとちょっと違う気もするのだが、説明を読む限りシムの世界では意地悪で敵を作るのが好きな性格を指す特質のようなので、この二人に導入している。

長くなったので後編へ続く!