#001ヴィーチャの独り立ち

PCゲーム「The Sims 3」プレイ日記。内輪ネタ仕様のため、あらかじめご了承ください。

拡張は「アンビション」と「シーズンズ」のみ導入。他にも入れたいのはあったけれど、古いiMacではスペック的に苦しいので断念。※追記:後に増やした。Sims 1時代の経験から、ゲームデフォルトのアイテムだけでは好みに作れないことがわかっているので、DLサイトを巡って最低限のCC(カスタムコンテンツ:ユーザーメイドの家具や服など)を集め、最初の住人となる五人、ヴィーチャリュドミルエヴゲニヤレオニードダーリヤの作成を終えたところで、とりあえずのスタート。

当初は拡張パックをインストールしていなかったので、ワールド(プレイの舞台となる町全体)が「サンセット・バレー」しかなかった。まずはゲームに慣れようと、ものすごく適当に既存の空き家を選んだら、周囲の妙に南国的で陽気な景観が趣味に合わない……。が、どうやらこの町全体がそんな雰囲気なので、諦めて壁などを塗り替え、家具を揃える。

一階の玄関から続くダイニングキッチン、バスルーム、螺旋階段。ダイニングは、ちょうどインテリア本で見かけてハマっていたカラシ色×ムラサキの部屋の雰囲気を再現したくて、改装中。丸テーブルを置きたいんだけど、四、五人囲める丸テーブルは構造上無理なのか、見かけない。椅子はイームズチェアのテクスチャを変えて代用してみたが、本当はちょっと違う形状のがほしくて探し中……。

インテリアを調整するだけのつもりが、五人住むには狭すぎたために間取りを修正しはじめ、元々一階建てだったのを二階に増築したり、と不慣れな建築をやっていたら、屋根がおかしくなってしまっていた。そんなわけで外観キャプチャはまたの機会に。

奥にはエヴゲニヤとレオニードの寝室が並んでいる。

二階。階段を上がったところは趣味教養コーナー。窓際にはチェス台、見えないが階段手前には本棚が並んでいる。

その奥はリュドミル&ダーリヤのカップルの寝室。しかしPCが置いてあるので勝手に侵入してゲームなどする人が後を絶たない。インテリアはまだ調整中だけど、アイアン家具とローラ・アシュレイのトワルドジュイ柄のファブリックでクラシカルに。有名どころは、あの柄(・家具・服 etc.)あるかなあ、と思って探したら大概誰かが作っているのがすごい(もちろん非公式だけど)。

反対側(写真奥)にヴィーチャの部屋。発明のお仕事をするための作業場と寝室兼任。

ここは趣味全開で、グレー×ショッキングピンク+マルチカラーの部屋を作った。結果、まったくヴィーチャっぽくないのが問題。

混雑軽減のためにバスルームは個人用に設置。しかし何故か遠い方のトイレに行こうとしたりする! さらにこの家の住人はみんな揃ってベッドメイキングを自発的にはしてくれないため、常にベッドがぐちゃぐちゃ。

難しい顔をして一人でチェスの練習をするヴィーチャ。でも、練習ってどうやるのか謎である。

椅子はルイ・ゴースト。これも、あるんじゃないかなあとユーザーメイド素材を探してみたら、やっぱりあった。この椅子リアルでほしいのだが、とりあえず二次元で我慢。しかし……裏技的に身長を伸ばしたせいなのか、椅子を引くと、身体がめりこむことがある。この写真ではちゃんと座っているけど。

さて、まっとうなプレイをしようと思うと、まずは仕事をしなければならない。「Sims 1」のときは建築&人間関係のみのプレイでほぼ全員無職のままにしていたが、一度は普通に遊んでみようと、ヴィーチャ以外は各種企業に就職しようとPCで求人情報を眺める。

「1」のときは新聞しかなかった気がするけど、「3」はネットで探す時代なのねー。というわけで、レオニードは軍に入隊。エヴゲニヤはジャーナリズム、ダーリヤは政治の道へ。リュドミルは消防士になろうと思ったら求人がなかったので、消防署に出向いて志願したところ、採用された。

話が多少前後するが、途中で拡張パック「アンビション」を追加購入したら、新しい町「ツインブルック」が付属していた。こちらの方が景観が好みだし、キャラと家の編集ばかりしていてほとんどプレイしていない状態だったので、「ツインブルック」でプレイし直すことに決めた。

しかしせっかく内装を作ったし、家ごと移動。地面の装飾など敷地内に設置したものがすべて含まれるので、ポップな色の芝生を削除し、南国植物を取っ払って変わりに周囲と同じような木を植え、最低限なじませた。けどまだ屋根は直してないです……。

それにしても、家族が五人もいるとプレイが忙しい。放置していてもある程度は勝手に動くけど、非アクティブになっている他の世帯とは異なり、人生の決断のような重要なことは操作しなければならないようだ。人数を減らすべく、元ネタでは同居していないダーリヤに引っ越してもらうことにした。「追い出す」という容赦ないコマンドで、特に新居を指定せずにさようならしてみたところ、なんと二軒先の超ご近所に住み着いていた……まあ近いほうがいいよね!

四人になったとはいえ常時追いかけると忙しいので、とりあえずヴィーチャを主人公に、他の子はヴィーチャの近くにいるときや、特に事件があったときのみ操作することに。

端から会社勤めなどする気のないヴィーチャは、発明品を売って稼ごうと考えた。

発明家のお仕事は、発明材料のスクラップを集めるという地道な作業からはじまる。買うこともできるが、まだショボいものしか作れないから買うとむしろ赤字。というわけで主な入手手段はゴミ集積場のガラクタを漁ることらしい。なんかこの仕事……イメージと違うんだけど!

あいにくの雨の中、近くのガラクタ置き場へ。

居合わせた強面のお兄さんに意味もなく喧嘩を売ったりしつつ、延々とガラクタを漁って大量スクラップを集める。気がつけば夜になっていた。が、(ゲーム的に傘を所持していれば差せることを知らず)傘を持っていなかったので帰り道でずぶ濡れに……。

そんな感じで数日が経過。同居人は三人とも仕事で多忙な上にあまり几帳面でないため、家がすぐ汚れる。トイレも詰まる。食べ残しがうっかり放置される。

仕方なく家中の掃除をするヴィーチャ……結構時間がとられてしまい、なかなか発明の仕事が進まない。(このゲーム、正直時間バランスが微妙だと思う)。自営業というより主夫みたいになってきた。

そんな感じで自由に(?)やっているヴィーチャと正反対に多忙そうなのが、消防士のタマゴとして駆け回るリュドミル。普通の会社員などは仕事中の様子はわからないが、「アンビション」から追加された専門職だと仕事中の様子も見ることができる。本日は、とある家で発生したボヤを消しに! 制服姿がかっこいい。

さらに家に帰ってきては家族の分まで食事を作るリュドミル。ヴィーチャだと適当にシリアルとかを食べていることが多いのに! もっともまだ料理初心者、出来映えはちょっと微妙なようで……しかしまあ有り難くいただこうと家族揃っての夕食タイム。いつも時間がかみ合わないので、実はこれは案外レアな光景だったらしい。

ある日、夕食時になってもリュドミルが戻ってこないので、どうしたのかなーと見てみる。すると……消防署の中で一人黙々とごはんを食べていました……。同僚の皆さんとは食べないのだろうか。

リュドミルは彼女のダーリヤとデートする暇もないので、帰宅後、電話して家に呼んでみた。が、楽しい夜を過ごすには体力が尽きそうだったので、制服のままだがソファで仮眠……。ヴィーチャは食事を終え、食洗機にお皿をつっこむ。ほどなく雨の中、ダーリヤがこちらも仕事着のままでやってきた。

ピンポーン。リュドミルが迎えに行き、玄関先で立ち話していると……突然食洗機が壊れてキッチンが水浸し! 仕方なく掃除をするヴィーチャ。リュドミルはなかなか戻ってきません。

さらに器用にも自分で修理をすることに。黙々と修理をしていると、ようやく戻ってきたリュドミルが、なぜか満面の笑顔で野次馬にくる。それを余所余所しい顔でチラ見するダーリヤのフキダシにはヴィーチャの顔(※フキダシにはそのときに考えていることを表す絵が出る。以降、会話ネタはフキダシ絵に基づくイメージでお送りします)。

リュドミル「ははっ、こんな時間に食洗機なんか分解して、何してるんだ?」(天然)
ダーリヤ(ふーん、せっかく雨の中来てあげたのに、ヴィーチャと話したいわけね?)
ヴィーチャ「……」(ガン無視で修理を続ける)

気まずい空気の中、なんとか二階に上がった二人。リュドミルに指示を出して「泊まっていく?」と誘わせてみると、ダーリヤは承諾してくれた。……と、思いきや、突然喧嘩をはじめる二人。口論の末、しまいにリュドミルは一人で寝てしまった……ダーリヤは怒って階段を下りていき、帰っちゃうのかと思いきや、なんと!

1Fのレオニードの部屋に上がり込み、服を脱いでレオニードの寝ているベッドに! えっ……元同居人とはいえども、親族でもない異性だし(Simワールドには性別はあんまり関係ないけど、プライバシーは気にする)、ちょっと問題なんじゃないでしょうか!? あてつけなの?

……そんなプレイヤーの混乱とはうらはらに、全く気付かず平和に爆睡し続けるレオニードであった。

数日後……突然、ヴィーチャは単身での引越を決めた。報われない主夫業に嫌気が差したのか、天然カップルの痴話喧嘩に辟易したのか(※プレイヤー的には四人操作が面倒になっただけだ。放置していても動くけど非効率的な行動が多くて気になる!)、挨拶すらせずにさっさと新居へ。

新居は突然の廃屋。これもユーザーメイド品。とにかくゴシックホラー! この類の家にしては小さめなので住みやすい。ところでポストとゴミ箱(ゲーム上どの家にも固定で設置されている)の色が浮きまくりなので、変えなきゃね……。

前の家に比べると繁華街には遠い立地になったが、それなりの距離にはガラクタ置き場があってスクラップも手に入りやすい。とはいえ、元の家に戻るつもりがないでもないので、作業場はそのまま放置してきて、別途この家にも作業場を作った。

この廃屋の第一の衝撃は……なんと、家に入れなかったことだった。玄関に続く地形に段差ができすぎて超えられない。やむを得ず区画内の地形をいじって段差を緩めてみたら、無事に入れるようになった。※後にして思えば、設置した土地に傾斜があったせいか、家全体が土地より凹んでしまっている。基本の高さを少し上げてから設置すればよかったのかも(チートで可能。後から知った)。

第二の衝撃は、中があまりにも暗いことであった。まだ陽はあるのに暗い。ほとんどの窓が壊れている風味で塞がっているので、光が入らないのだ。さらに照明も蝋燭だけで暗く、夜になるとほとんど何も見えない。※再び追記:夜が暗すぎるのはライティングMODのせいもあった……。

仕方なくさらに蝋燭を設置しまくったが、しょせんは蝋燭、やっぱり薄暗い。ヴィーチャは暗いの好きそう(そんな性格はないが、元ネタ的には)だが、撮影がしにくい。蝋燭を明るく改造する/見えない隠し電気をつける/ふつうに電灯を設置する……など手段はたくさんあるけど、ゴシックホラーな雰囲気的にはどうなんだろ……と悩む。

そんな薄暗いダイニングキッチンで、冷凍食品をチンして食べるヴィーチャ。雰囲気もなにもあったものではなかった。そして相変わらず料理をする気はないらしい。

二階は空き部屋だったので、家具を入れて寝室兼作業場に。ここの窓は壊れてはいないのだが、外観をよくするためなのか、窓の内側に壁があって結局暗かった。思い切って取っ払ったら、昼間は随分明るくなった。……こうしてみるとさすがに蝋燭つけすぎたね!

発明の仕事をしているうちに器用になったので、トイレを自浄式に改造してみることにした。これで掃除しなくてよくなるの? ところが結構時間がかかって……途中でポケットの携帯が鳴った。仕方なく作業を中断して電話に出たら、なぜかダーリヤである。

ダーリヤ「ちょっと君に話があるんだけど、いい?」
ヴィーチャ「今忙しいんだ」(ピッ)

ゲームのメッセージに、友達とはときどき交流しないとそのうち友達じゃなくなりますよ! 的に警告されるが、まあヴィーチャ的にはダーリヤと友達のつもりもないので、スルー。それにしても携帯電話なのに、出るまで誰からの着信かわからないとは不便である。

気分転換に町に出てみたら、私服のリュドミルに遭遇。引っ越して別世帯になっているので、NPC状態なわけだが、プレイキャラ時に比べて暇そうなのは、謎である。もっとも他の人が仕事ばかりしていると交流できなくて困るけど。

さて、せっかく会ったのに相変わらず社交スキルの低いヴィーチャ。
ヴィーチャ「アルパカのファイティングポーズを知ってる?」
リュドミル「は?」
暫く会話していたようだが、険悪になってリュドミルは去って行った……。それにしてもヴィーチャがやたら建物の影に立つものだから、溶け込んじゃって見えないよー。

どうやらリュドミルは背後の建物に入っていったようなので、地味にストーキングしてみる。ここはメイクやスタイリングをするサロンらしい。ちょうどバージルジュリエットが来店していた。ヴィーチャとは初対面である。

バージル「ちょっとメイクとかしてみよっかな?」
スタイリスト「あなたならスタイルもいいし、きっと似合うわよ!」
ジュリエット(プッ、真に受けて気取っちゃってー)

付き合わされているらしく暇そうなジュリエットに、自己紹介をしてちょっとだけ会話。ジュリエットが医療系の仕事をしているという情報を得た。バージルにも帰り際に挨拶だけしておいた。

ジュリエットたちに気を取られているうちに結局リュドミルは見失ってしまった。が、サロンを出ると、今度はエヴゲニヤと制服姿のレオニードに遭遇。意外とNPCは家族で行動する確率が高いのだろうか? 引っ越してきたばかりで友達が少ないから、たまたまかもしれないが。エヴゲニヤは中へ入ってしまったので、レオニードに話しかけようとすると、水風船でなんとかって選択肢が出たので選んでみた。

レオニード「今日は暑いな」
ヴィーチャ「そうか? これでもくらえ!」

突然、水風船をぶつけるヴィーチャ。レオニードの好感度が上がった!……どうやらSimの間では普通の遊びらしい。元ネタ的に言えばレオニードにはこういうエキセントリックなところが面白くて好ましいと思われていて、逆にリュドミルあたりには奇人で大変だよなあと思われているのだ。