TS3 三国志 #10 羊祜と陸抗の監禁生活・2
その1の続き。
陸抗は、昨日の残り物で朝食に。向かいでは、昨夜羊祜が食べたまま片付けていない皿が異臭を放っているが、気にしない。「きれい好き」なわりには、タフな精神の持ち主である。
陸抗(まとめて洗う方が効率が良いのだ)
何気に、羊祜の皿まで洗っている……。
几帳面な陸抗は、こまめに家の中のゴミも捨てる。しかし何故か、門の前のゴミには未だ気づかず! 蠅がたかっているのに!
なお、羊祜もたまには掃除をする模様。
二日目にして、お風呂が壊れた。しばらく放置してみたが、フリーウィルでは壊れた家電の修理をせず、修理業者を呼ぶこともしない(呼んでも入れないが)ようだったので、やむを得ず、例外として指示を出して修理させる。
この日も陸抗はひたすら庭の落ち葉掃除をしていた。しかし、掃除しても秋の間中、また降り積もるのだが……。
エラーのため洗濯機にかけっぱなしだった洗濯物は、その後、羊祜が気づいて干していた。もう夜になっていたけど。(真っ暗で見えないので夜間の庭の写真は若干明るく加工している)。
羊祜(やあ、リスだ)
一方、夕食にまだ余っていた残り物を食べようと、冷蔵庫を開ける陸抗。おや? モヤモヤと異臭が……。
パラメータをチェックしてみると、案の定、腐っている。しかしなんと、気にしない。
陸抗(うっ! 何やら吐き気が)
いや、最初に気づこうよ!
ところで……ここまで、見事なまでに会話も協同作業もゼロ。「険悪」な相手に対する反応は喧嘩というわけでもなく、潔いまでの無視だった!
しかし、そろそろ二人とも「社交」ゲージがどん底になり、孤独で寂しいムードレットもつき始めた。が、「誰でもいいから話しかけたい気分」などと表示されるくせに、すぐ隣にいる住人には頑なに話しかけようとしない。
陸抗「これはこれは、椅子殿。どうやら料理が腐っていたようだな」
なんと、陸抗はついに家具に話しかけはじめた。驚いたことに、みるみる回復する社交ゲージ。そ、そんな……。
一方の羊祜は、気づけば電話で誰かと話している! これでは監禁の意味がないので、MODでフリーウィルでの電話を禁止に。
と、思ったら今度はメールを送り始めた。……これも禁止にします!
こうして外部の友人との繋がりも絶たれ、ますます孤独感を募らせる二人。フキダシを見る限り、心の中では互いのことが気になっている模様。だがあくまでも、話しかける気はないらしい。
翌日も一日陸抗は黙々と一人で落ち葉掃除をし続けるし、羊祜は庭で寝るし、進展ゼロである。困った!
この際、家のドアに鍵をかけ、庭にも出られなくすることに。なお屋内には洗濯機を配置するスペースがなかったので、一時的に撤去することにした。区画に洗濯機類がないと洗濯物が発生しなくなるという都合のいいシステムなのだ。
その夜。
相変わらず会話はゼロのまま、陸抗は先に寝てしまい、羊祜は深夜に料理をはじめる。
……楽しそう。
遅すぎる夕食を終えて満腹したところで、もちろん皿は片付けず、おもむろに居間に座り込み、
羊祜「よいしょっと」
え……。
やむを得ず、寝袋は取り上げることにしました。ベッドに比べて体力回復に時間がかかるので、生活時間がどんどんズレてくるのだ。
翌日。庭に出ることが出来なくなった二人は、ホームバーの前に陣取ってアルコールに依存しはじめた。
陸抗(ああ、酒精と語り合うよりないとは、孤独なものだ……)
羊祜(さすがに、人恋しくもなるものだな。そのうえ自然の中に出ることもできぬとは)
……あくまで隣人の存在は無視である。
羊祜のみならず陸抗まで飲んでばかりになってきたので、ホームバーは撤去した方がいいかもしれない。
やがて、羊祜は一人で碁の練習を始めた。
と。陸抗が、碁盤の方へ。
陸抗「……。」
羊祜「……。」
しばらく黙々と羊祜を見つめる陸抗。そのとき!
羊祜「思えば、もう五日も出仕しておりませぬなあ」
陸抗「左様ですな」(この男、そもそも無職ではなかったか?)
ついに! 仕事の話とはいえども、四日目にして初の会話が!! しかも「オーケーだと思っています」と前向きな結果である。
会話はそれっきりで、陸抗はさっさと席を立ってしまったが、大きな前進と言えよう。
以降、やはり交流はみられないものの、心なしか近くにいる確率が増えたような気もする。
目の前で本を読んでみたり。
となりで家事をしてみたり。根気よく見守れば、きっと再び会話をする日も来るだろう……!
ところで、そろそろ二人とも引きこもりすぎて「頭が変になりそう」らしいが、仕方がない。
その夜。なぜか、風呂上がりに羊祜が全裸のままになってしまった。
えっ? 頭が変になりそうというか、もうなっている?? 軽装を好む羊祜といえども、これでは流石に軽すぎる。
バグっぽいので、例外として指示して着替えさせてもいいだろうか。しかし、まあ羊祜だしもう夜だし、寝るときに正常にパジャマになるかどうか様子を見ることに。
一方、陸抗は仕事を強制的にサボらされた結果、いまだクビにこそなっていないものの、左遷されてしまい凹んでいた。
陸抗(ああ、このようなことをしている場合ではないのだ、職務が山積みだというのに)
思い悩んでいると、背後に不審な全裸の姿が。
陸抗(むっ……?)
陸抗「……。なんですかな、その格好は」
羊祜「はて。自然、というやつでしょうかな」
なんと、ついに二度目の会話が発生したではないか。さすがの陸抗も、つっこまずにはいられなかったのだろうか!
案の定、その後はふたたび無視モードに入ったが、珍しく生活リズムが一致した二人、本日はなぜかいつもと逆のベッドへ。なお羊祜は無事にパジャマに着替えてくれた。よかったよかった。
ところで、互いの人間関係パネルを見てみると、ごくごく微量にではあるが、赤ゲージが減っている。
マスコンで数値をチェックしてみると、
なんと当初の-100から-84.75にまで改善していた。このまま順調に行けば、「険悪」関係を脱する日もやってくるに違いない!
次回に続く……?