TS3 三国志 #10 羊祜と陸抗の監禁生活・1
さて、閉じ込める場所だが、公共施設では一部の生活に必要な品が置けなかったため、コンパクトな作りの羊祜宅を使うことに。二人を一時的に同一世帯に設定して、お引っ越し。
畑のある庭が敷地の半分以上を占める平屋で、観察しやすい構造である。
完全に一人暮らし仕様のレイアウトだったため、少し改装することに。バストイレを縮小し、寝室を拡張してベッドを二つ置く。生活に必須の家具以外は、碁盤(っぽいチェス)とホームバー、屋外に鳥籠型のステレオがある程度。本を読み続けて交流しないのを阻止するため、本棚の本はいくつかのスキル教科書を除き撤去する。
マスコンで関係性を悪化させる。ところが、同一世帯なせいか、最低カテゴリの「敵」にすることができず。最低の値の-100にすると「険悪」の表示になった。
というわけで、二人の性格等のパラメータは上記のとおり。シムの相性には星座が関わってくるようなのだが、三国志ワールド住人は誕生日が不明なため、主に命日の西暦変換で設定してある。
警察の職についている陸抗は、そのうちクビになると思われるが、この際、仕方がない。羊祜の「貴族」は非公式職業で、ただの無職である。
二人を敷地内に入れ、馬が通れるように開けていた壁の穴は塞ぎ、正面玄関に鍵をかけて準備完了。ここからは一切行動指示をせず、完全フリーウィルに任せる監禁生活の始まりである。
特に会話もないまま、陸抗は畑の落ち葉掃除をはじめた。「きれい好き」特質の持ち主には落ち葉の散らかりも我慢できなかったらしい。
陸抗がせっせと集めた落ち葉の山に、わあい! とばかりに突進する人。幸いこれで再び散らかるということはないようで……。
羊祜(これぞ、秋の楽しみだなあ)
陸抗「……。」(黙々と落ち葉掃除をし続ける)
羊祜(読書の秋とも言ったものだ)
陸抗「……。」(黙々と落ち葉掃除をし続ける)
本棚の本は売却したが、『商法』などという本を懐に隠し持っていたらしい。まあ、再読を禁止するMODも導入しているので、一冊くらいはいいだろう。
落ち葉の山をゴミ袋に詰め、捨てに行く陸抗を後目に、羊祜は寝袋を取り出すと、庭で爆睡しはじめた。身長を非公式にいじっているせいか、ちょっと着物が寝袋を突き抜けてしまっているが。
陸抗「……」
小雨が降り始める中、依然として寝袋で寝ている人を冷静な眼差しで眺めつつ、陸抗は家の中へ。ところで陸抗さん、門の前にまだゴミが落ちているのだが……気づいて!
慣れない手つきで夕食を作り、黙々と食べる。
食器を片付けてから、お風呂に入り、
増設した質素なほうの寝台で就寝。実に健全な生活である。
一方の羊祜は、未だに平然と寝ている。(寝袋の色を服の突抜が目立たない色に変えてみた……充分目立つが)。
次第に雨は激しくなり、雷まで鳴ってきた。さすがに起きたらしい。
ずぶ濡れな上に汚い。そりゃそうだよ!
お風呂で温まり、陸抗が冷蔵庫に入れていた夕食をちゃっかり食べた後、改めてベッドで就寝。
翌日は日曜日だったが、陸抗は早々に起床。ベッドメイキングも欠かさない。一方の羊祜は、衣類を床に脱ぎ捨てたまま、まだ寝ている。
まだ雨の降り続く中、羊祜の服もまとめて、洗濯をはじめる陸抗。
……こう見えて自動洗濯機である。
ところで、洗濯ロープの位置が悪かったのか、エラーで干すことができなかった。後で移動してみたが、そのまま放置される洗濯物。
続く……。
一方、羊祜がやっと起きてくる。当然のように、ベッドメイキングはしない。
羊祜(ああ、よく寝た!)
羊祜(日曜の朝から一杯やるのも、良いものだ)
ホームバーでくつろいだり。
水たまりではしゃいだり。