TS3 三国志 #4 羊陸の交わりと引越未遂

平和な羊祜 vs 陸抗、陸家の引越未遂のお話、他。

日々論理学の鍛錬に余念のない陸抗は、チェス囲碁のランクマッチの対戦相手を呼び出してみることにした。誰が対戦相手かは、電話をかけてみるまでわからない。

チェスをするために叔子 羊を招待しますか?

なんと、対戦相手はまさかの羊祜だった。実はいまだ会ったことのないこの二人、初対面が対戦とは、大変良い感じである。

ほどなく羊祜がやってきた。何故か全力疾走で。まるで競うように前を走っているのは、ちょうどやってきた郵便配達の人である。この町、なぜか皆やたら走って移動するのだ。

羊祜「やあ、どうも、はじめまして。このような格好で失礼する」
陸抗(想像と少々異なる人物だな)

さっそく囲碁を囲む二人。手前の通行人はメイドさんである。ひたすら続けた結果、陸抗が三勝した。

羊祜「これは完敗! どうも、酒がないと集中できませぬなあ」
陸抗「……酒が入って集中できぬ、の間違いでは?」
羊祜「いやいや」

しかし、肝心のランクマッチでは、対戦した扱いになっていなかった。何故だろう。

ドレスコード:水着

そうこうするうち、陸凱からパーティーの招待が舞い込んだ。

陸抗(……水着?)

羊祜と別れ、やむを得ず水着で陸凱の邸宅に赴く。他には孫晧張悌が招待されていた。

そういえば料理を持ってくるのを忘れたが、幸い用意されていた。

孫晧「敬風の奴、水着などというから、プールでもあるのかと期待したのに、ただの普通の屋敷ではないか! しかも料理も地味だ、こんなものは宴とは言えぬ! 巨先は早々に呆れて帰ってしまったぞ」

孫晧の文句を聞き流しつつ、黙々とごはんを食べる。ただ集まってお喋りして食べるだけ、っていうのは、非アクティブシムのパーティーではよくあること。

張悌は一人さっさと帰り支度をしていたので、てっきり帰ったのだと思っていたら、実は居間でテレビを見ていた。

孫晧(なんだ、居るではないか。しかも自分だけ悠々と着替えているとは。おとなしそうな顔をして、なかなかやるな)

その頃、陸凱はすでに寝室に赴き寝ようとしていた! パーティーの主催者が勝手に寝てしまうのも、よくあること。

陸凱(これも陛下の浪費癖を諫め、節度を知っていただくための計画の一環なのだ)

さて、町の南端には、大きな池に面した屋敷があったが、ふとした思いつきで、これをアパート形式に改造してみた。家族の生活する部屋以外を共有スペースにすれば、行き来するNPCを屋敷の使用人っぽく演出できるかなと思ったのだ。

挙動テストを兼ねて、陸抗一家に引越させてみた。

陸雲「美しい屋敷ですね、兄上!」
陸機「……だが何ゆえ我らはこんなところに立っているのだ?」

なにやら先行き不安だが、気を取り直し、チートで表玄関にテレポートさせて入り直す。しかし今度は、陸抗の気分メーターが悪化して黄色になっている。

陸雲「一体、どうなさったのです?」(なにやら御機嫌斜めだぞ、これはまずい。しかも兄上はいつの間にか逃げているではないか)
陸抗「私事により任務を放棄してきたようで、気がかりでならぬのだ」
陸雲「うむ……まだ勤務時間でしょうから、今から向かわれては如何でしょう」
陸抗「そうだな。では、後を頼む」

特質「仕事中毒」の陸抗は、引越のため仕事を休んだのが気に入らないらしい。因みに仕事は警察官である。なお陸機はいつの間にやらお隣のペットショップへ出かけていたが、黄耳の玩具でも買いに行ったのだろうか。

と、なぜか突然、目の前の池に飛び込んで泳ぎ出す陸抗! それだけではない、周囲をよく見ると、使用人(ふうのNPC)たちも泳いでいるではないか。

なんと、先ほどの池の中の岩場がNPC発生ポイントになってしまっており、すべてのNPCがここから泳いで町へ向かっているようなのだ。

図のように、一旦城門側の道に出てから宮殿方面に向かってほしいのだが、わざわざ池を泳いで対岸に渡ってから通勤しようというのである。道側を正面玄関に設定しているのに、道を無視した直線距離の長短で計算されるのだろうか。当然ながら、時間も余分にかかる。

池に入れなくしてはどうかと思い、フェンスを設置してみたところ、少なくともNPC以外の住人は無事に道から外に出るようになった!……と、思ったのだが、場合によっては相変わらず区画外でフェンスが建てられない部分から池に入って泳ぎ出す。

どうしても池を渡るというなら、せめて舟を置いてはどうだろうか。

陸雲「……。」

取り残された陸雲が運悪くも舟の動作テストに割り当てられたが、池が急斜面で深く、沈んでしまって使い物にならない。うーんどうしたものか!

もう対策が思いつかないので、諦めて、元の家に戻ることにした。せっかく景観の良い家だったのに残念だ。NPCドアも撤去し、ここはひとまず立ち入り禁止区画にしておいた。

一方、こちらは吾彦の家。馬が通れるようにと一部ぶち壊されていた塀に、お揃いのゲートを取り付けてみたら、見た目が少々マシになった気がする。

吾彦「陸将軍には不用心と言われようが、以前よりは文明的になったぞ!……たぶん」

ちなみに、家族だけ通れるように鍵をかけることもできるようなのだが、馬は含まれないらしかった。

しかし、なんと、この家には机と椅子がなかったらしい。風呂に腰掛けて朝食を食べる姿が……。慌てて設置しました。

非アクティブにしている間も、好んで馬で移動していた吾彦。最初はへろへろだった乗馬姿もようやく様になってきた!