#012 ポーズを自作してみる

中世シリーズで、アスフェルの妹・騎士フレイヤ(右から三番目)を作成。左から三番目は親友のアリスン。馬がいると縮尺のあやしさが気になってくるが、数値はあくまでシム同士の身長差の目安ということで。

原作のワンシーンの姉妹決闘を撮ってみたかったのだ。が、銃撃戦ロケと同様、左利き用のポーズが見つからない。

調べてみると、ポーズはフリーの3Dソフト「Blender」でも作れることがわかったので、インストールしてみた。3Dははるか昔に挫折したきり縁がないのだが、ポーズは用意されたモデルのシムの関節を動かして作るようなので、なんとかなるかもしれない。

※「Blender」自体はMac版がある。ポーズをSimsのpackage化するには「S3PE」が必要だが、.NETアプリなのでMac OS+monoで一応動く。

Blender基本操作の解説サイト&ポーズ作成チュートリアルサイトと首っ引きで、シンプルな立ちポーズを作ってみたが、

……不自然☆ ソフトの操作にも慣れないし、気を抜くとあり得ない方向・角度に関節が曲がってグロポーズができちゃいます。なんといっても、参考となる写真などがないのですべて想像で動かさなければならないのが苦しい。日ごろ絵を描く人なら人体の自然な関節の動きが頭に入っているのかもしれないけど。

とりあえず今回は作成テストなのでこれで進めることに。

アスフェルの妹・フレイヤに、記念すべき初作成ポーズを取らせてみた。背景や衣装でごまかされるので、モデル状態に比べると不自然さがマシに。ちょっと宙に浮いている気はするけど。

ところで、腕に付けられるアクセサリ剣が右手用しか見つからない。写真は、Luna Simsさんところでもらってきたオブジェクトの剣をTipsy OMSPで角度をつけて配置しているが、手にくっついていないので、Simを動かす度に剣も調整して移動しなければならない。

その他の問題としては(ポーズの問題ではないが)この衣装がそもそも左腰に剣を提げていて、右腕で剣を使う前提だったりもする。剣が付属していない鎧もあったんだけど、これが一番イメージに合うんだよなー。

そんなわけで左利きへの道は険しいが、ともかく宙に浮いてるのと右腕が不自然なのを修正してみた。フレイヤはモデルより身長が高いが、今回は問題ないようだ。

が、やはり角度によってはかなり不自然。足とか……。人体難しい! あくまで自分で使用するためのポーズだから撮影する角度でマシに見えればいいか、と割り切る。

次は、プロフ画像用に別パターンのポーズ。適当にググった知らないゲームの絵を参考にしつつ作った。なんか腕がうまく曲げられなくて骨折している気がするが、服を着れば気にならないかも。……と思ってゲーム画面で試したら、

……だめだった!! 寧ろ余計に目立つ!

しかも、剣オブジェクトを90度以上回転させなければならない(これ、石に刺さっている前提のエクスカリバーなので、下向き)。Tipsy OMSPを二重に重ねてなんとか近い角度にしてある。

こんなハイクオリティな剣じゃなくてもいいから、左手用アクセサリが欲しいなあ。

そういえば銃は左手用アクセサリがあるので、左利きつながりで銃ポーズを作ってみよう。……と思ったら、

やはり不自然!!(゜ω゜)銃の撃ち方とかわかりません!

参考写真(派手なアクションをせず、冷静に銃を片手で構えている全身像。右利きでもいいので)を探したが、意外とちょうど良いのが見つからなかったのである。映画や漫画のシーンから探せばいいのかな。

女の子前提で作りはじめたが、考えてみると左利き用ポーズはセイに使いたかったものだった。モデルが女性なせいかもしれないが、いまいちイメージが合わないので没に。

懲りずに、中世シリーズの続きに戻り、今度は立ちポーズ以外のものに挑戦である。

小説のワンシーンより、アイリンドとヴィデーンの主従ポーズを想定。本当は二人とも男性だが、二人セットのファイルは男女ペアのモデルしかなかったのでとりあえずそれで。 ※作成したポーズ自体は性別問わず使える。

出来たと思って実際のゲームに入れてみると、身体全体の高さがおかしくて宙に浮いたり、ベッドに座るポーズでローブの裾が捲れていたり、と、ここまで辿り着くのにも時間がかかった……。

自分メモ:高さは、Pose Modeのままで腰中央にあるROOTなんとかみたいなところを選択して移動する。今回はZ軸の数値を手入力して調整した。ローブの裾問題は、初期状態では非表示になっているスカートのボーンがあるので、そのあたりをいじって足に沿わせる。これはGキーで移動しても大丈夫だった。

さらに、身長スライダーのせいで二人の絡みがモデルのような位置にならないという、致命的な問題が……! アイリンドとヴィデーンは身長差が30cm弱相当あるから、合うはずがないのだよね。

顔アップのみの撮影ならベッドごと宙に浮かせればなんとかなるが、跪いているのもポイントなのだ。ポーズ作成段階で想像で調整してもいいのかもしれないが、難しそうだし汎用性もなくなるので、撮影用に二人の身長を標準に戻すことにした。

肩幅などそのままなので体型は少々不格好だが、一応、位置は合った。

が、視線が合っていなかったり。モデルはもう少し合っている気がするので、顔の高さや頭の形状等が標準と異なるのが原因かもしれない。顔立ちが変わっちゃうから完全には戻せないのである。

あと、視線の動かし方がわかっていない……眼球を動かしてみたら、飛び出したので慌てて戻した。笑

このポーズは一応、前回の診察シーンの続きなのだが、ヴィデーンの服装が前と違うのは、足を開いたポーズでローブを着ているとテクスチャが伸びて格好悪かったからである。

そんなわけで、なかなか思うようには出来ないが、ポーズ作成自体は楽しいのでもっとやってみたい。